憲法学者はガラパゴスか?
朝日新聞が7月に憲法学者209人にアンケートを行いました。回答した122人のうち、安保関連法案が憲法違反だとする者は104人、違反にはあたらないとする者は2人だけでした。
圧倒的多数の憲法学者が集団的自衛権を憲法違反とみなし、安保法案に反対です。
護憲派は、これをもって安保法案反対の重要な根拠としてきました。
このアンケートでは自衛隊の合憲性も問われています。違憲とする者は50人、違憲にあたらないとする者は28人です。また憲法改正に関しては賛成が6人、反対が99人です。
このことについて、佐伯啓思京都大学名誉教授はこう書かれています。
「憲法学者の『常識』と世間の『常識』の間に、かなりの懸隔があるように見える。アンケートに従えば半数ほどの憲法学者が自衛隊は違憲だと考えている。つまり自衛隊という組織を解体せよ、というわけである。
この主張は、ほとんどの国民の支持を得ることはできないであろう。また憲法改正にしても、各種の世論調査ではおよそ50%前後が憲法改正に賛成という結果がでているのである」
全くおっしゃる通りです。
憲法学者が「象牙の塔」で観念的な議論をしている限りにおいては、実害はありません。
しかし、今回のように護憲派の憲法学者が政治的影響力を行使しようとすると間違いのもとです。
“ガラ携”ならぬ、“ガラ憲”の尊称(?)を奉っておきます。