「~させていただきます」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「~させていただきます」

 まずは、「~させていただきます」から。


 「~させていただきます」は、相手の許可を得てそうさせてもらう場合(『説明してご覧』 『それでは、説明させていただきます』)や、相手の意向によってそうさせてもらうと見なせる関係の場合(「(先生のご厚意によって)出席させていただきます」)に使うのが適切です。許可を得なければならない相手がいない、またそのような相手が漠然としていて特定されない場合に使うと慇懃(いんぎん)無礼な表現となります。

 相手にあることを、しないように求めるときに「~は(を)ご遠慮させていただきます」

 (例えば「おタバコは遠慮させていただきます」)と言うと、それは〈相手が、~しないことを、自分が相手にさせてもらう〉と言っていることになり、無礼な言い方です。

 このようなときには、「~は(を)ご遠慮ください」などと、「ください」を使って相手にお願いをする言い方が適切です。

 

 「持ち帰らせていただき、議論させていただき」などと、「させていただく」を多用すると、距離感を感じさせることにもなります。

 いずれにしても、この言葉は余り使わない方が、無難なようです。