矢掛町議会との懇談会 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

矢掛町議会との懇談会

 7月13日、矢掛町議会と地元選出県議との行政情報意見交換会が町役場で開催されました。

 第2回となる今回は、山野町長、武井副町長、嶋山教育長も出席され、更に充実しました。

 植田議長はじめ12人の町議の町勢振興にかける熱意と意気込みに深く敬意を表します。

 一同に会してこうした懇談会を行う意義は大いにあります。

 冒頭、20分間自由発言の時間を貰ったので、矢掛町のまちづくりについて私見を申し上げました。

 ここでは、その中で矢掛町の教育力、文化力の高さについて強調したことだけを紹介します。

 まず、矢掛町の教育力の高さは、明治35年に、岡山、津山、高梁につぐ県下4番目の男子中学校を開校したことです。倉敷、玉島、笠岡、井原などとの競争に勝ち誘致に成功しました。

 当時の町予算2万4千9百円に匹敵する金額で購入した学校用地を県に寄贈したことなど、開校のいきさつは「岡山県立矢掛高等学校創立100周年記念誌」に詳しく載っています。

 矢掛町の文化力の高さは、時を同じくして、明治33年に吉備真備公を顕彰する「吉備保光会」を、吉原三郎岡山県知事を会長にお願いして設立したことです。

岡山県知事を会長にというのが肝腎なところです。

 そのおかげで東京帝国大学へ依頼して、発掘調査研究ができたのです。

 昨年5月、安藤悦夫吉備保光会副会長が復刻された「吉備公遺跡誌」(大正15年発行)に詳しく、貴重な資料です。

 こうした、矢掛町の歴史的な教育力、文化力の高さとすばらしさを、もっと共通認識を持ち誇りに思うことが大切なのではと強調しておきました。