“健全なお節介”(その2) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

“健全なお節介”(その2)

 結婚しない人や結婚できない人が増えてきたのは、女性の社会進出や社会的自立、非正規雇用(フリーター、パート、派遣社員など)の増加や所得格差などの理由があげられています。

 その背景には、結婚や出産は個人の尊厳に関わることだから、個人の責任に任せておけばよい(おくべきだ)という、個人主義や自由主義の過度な尊重があります。

 「適齢期」は言うに及ばず、「売れ残り」などは、もう大分前から禁句となりました。

 こうした言葉とともに、お節介も影を潜めるようになりました。皮肉なことに、自由が結婚の障害要因になってきたのです。

それを衝撃的にクローズアップしたのが昨年5月の民間有識者による日本創生会議の分析と提言です。

 今や、地方創生の目玉政策となっているのが、人口減少対策、とりわけ婚活政策であります。

 岡山県も、いよいよ8月に、少子化につながる未婚・晩婚化を解消するため「おかやま出会い・結婚サポートセンター」を立ち上げます。

 「少子化の問題は、さまざまな役所が認識しながら『個人のことだから』 『個人の交際に税金を使って理解が得られるのか』といって、踏み込んでこなかった。

日本の将来にとって非常に大きな悪影響を及ぼすことであり、小さな批判を気にしている場合ではない」

 伊原木知事の心意気やよし!

 全力で取り組んで欲しいものです。