サラリーマン・コレクター展(その2) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

サラリーマン・コレクター展(その2)

 山本冬彦さん著、「週末はギャラリーめぐり」のさわりを紹介します。


 普通のサラリーマンである私が、三十年ほど前にマンションを購入し、壁にかける絵が欲しいとの思いから、当時の若手作家の絵を一点購入しました。

 それ以来、毎週末の画廊めぐりとアート蒐集が趣味となり、サラリーマンとしてアートライフを楽しむと同時に仕事に追われる日常の癒しとなり、生きる活力にもなってきました。

 三十年の間に所蔵品も千三百点近くなり、今では「サラリーマン・コレクター」としてマスコミなどで紹介されたり、最近では「アートソムリエ」としてアートの普及や若手作家支援活動を行っています。

 このような中で、アートライフを楽しむ人の裾野を広げ、サラリーマンや一般の人に私が実践してきた画廊めぐりやアート蒐集の楽しさを伝えたいという思いが、この本を書く原点です。これを参考に皆さんも画廊めぐりやアート蒐集を実践していただければ幸いです。


 ユーザーサイドの視点、投資目的のためではなく、アートライフを楽しむためのスタンス、現存の若手作家を中心に多様なジャンルの作品を蒐集してきた山本さん独自の経験の三点に基づいて書かれたこの本は、造詣の深さにおいて趣味のレベルをはるかに越えています。

 こんな世界もあるのだなあと、感心しました。

 知らない世界に導いて貰った中川保さんに感謝です。