暮らしの書展 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

暮らしの書展

 今日から、やかげ郷土美術館で、清星会主催の「暮らしの書展」が開かれています。

 「暮らしの書」とは、年賀状、木版年賀状のことで、大橋曽水会長はじめ123名の会員の心のこもった手づくり作品と、賛助出展の黒田賢一正筆会会長等著名作家の作品も展示されています。

 暮らしに根ざす文化ということです。

 「文化」とは何かといえば、「カルチャー」つまり「耕作」という言葉の訳語だそうです。

 従って、「文化」は農耕や土地と深い関係を持つものに違いありません。

 そうであれば、「暮らしに根ざす文化」というより、「暮らしに根ざすものこそ文化」と考えた方がよいのかもしれません。

 開会式でこんな挨拶をしました。

 矢掛町は歴史的に見て、文化力、教育力の高い町です。

 明治33年に、吉備大臣宮に祀られている吉備真備公を顕彰する「吉備保光会」を結成しています。会長は当時の岡山県知事吉原三郎氏です。

 明治35年には、県下4番目(岡山、津山、高梁につぐ)の中学校、矢掛中学校が開校されました。

倉敷市、玉島市、総社市、笠岡市などと競争しての結果です。

 こうした強い文化力、教育力、高い文化レベル、教育レベルの歴史と伝統を持っていることは大いに誇ってよいことです。

 そうした流れの中に、この暮らしの書展もあるのではないでしょうか。