型破りで破天荒な政治家(その3)
武雄市民病院を民間移譲し、引き受けた社会医療法人池友会(蒲池真澄会長)が、総額50億円の新病院を建設したのが、破天荒事業の第一弾なら、第二弾は、武雄市図書館をTSUTAYAを運営するCCC(増田宗昭社長)を指定管理者にして改修オープンしたことです。
結びつきのきっかけは、「カンブリア宮殿」に出演した増田社長と代官山蔦屋書店の映像を樋渡市長が見たことです。
武雄市図書館も是非視察したいのですが、「沸騰!図書館」を読んで、代官山蔦屋書店へさっそく行ってみました。
代官山駅は、東急東横線で渋谷の次の駅です。
代官山蔦屋書店は駅から歩いて6分の、高級住宅街の中にあります。2階建ての3棟がつながった空間は、今までの書店のイメージからは想像できません。
ジャンルごとに小部屋に分かれたような本の陳列、音楽・映画のレンタルコーナー、文具、旅行サービス、キッズコーナー、それにゆったりとくつろげるスターバックスやラウンジ、コンビニまであります。
そこは、本などを買ったり、レンタルする場というよりも、トータルで楽しむ場です。まさに、居心地の良い空間です。
このコンセプトと従来の図書館を組み合わせたのが武雄市図書館です。
「年中無休」「BGMあり」「飲み物OK」「新刊本を販売・DVDレンタル」「スターバックス併設」。
いまも絶賛から否定まで評価は割れているといいます。
「貸し出しに特化した図書館は黒電話。目指すのはスマートフォン。電話だけど電話じゃない。コミュニケーションを求める人、学びたい人、暇つぶしの人‥‥それぞれに居心地の良い空間と時間を提供する」
破天荒な政治家の破天荒な自治体革命です。