型破りで破天荒な政治家(その2) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

型破りで破天荒な政治家(その2)

 1969年佐賀県武雄市生まれ。

武雄市長、日本ツィッター学会会長。1993年東京大学経済学部卒業後、総務庁(現総務省)に入庁。

大阪府高槻市市長公室長への出向などを経て、総務省大臣官房秘書課課長補佐を最後に、同省を退職。2006年、武雄市長選に立候補。現職市長を破り、全国最年少市長(36歳)として注目を浴びる。

 テレビドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ誘致、レモングラス、いのしし肉などの特産品化、及びその販売促進、おばあちゃんボーカルクラブ「GA※BA」をプロデュースし上海万博公演を実現させるなどユニークなアイデアを連発し、武雄市の活性化を実現する。

 なかでも、2013年4月に、TSUTAYAのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営を受託し、新装オープンをした武雄市図書館は画期的な公共施設として全国的に話題となる。2014年5月に来館者数100万人を突破した。

 「武雄はなんもなか(何もない)」と市民が平気で口にしていた、人口5万人の武雄市は、今や日本中から注目され、自治体からの視察団が来ない日はない。(武雄市内の宿泊を条件にしても)


 こう経歴を紹介すると、東大出の典型的なエリートと思われそうですが、さにあらず。


 「ひょんなことから市長に立候補してしまった青年が、現職を破り奇跡の当選―古参幹部、自民や共産の市議、医師会、地元マスコミのドン‥‥次々と立ちはだかる難敵とのガチンコ大バトルの末、ついにリコール再選挙! ダメダメ日本を元気にする、愛と感動のノンストップ冒険物語」


 こう銘打った「首長パンチ」は、ドラマよりドラマ的な、会話形式をふんだんに取り入れた小説仕立てのノンフィクションです。

 一気通読の面白さです。

 とりわけ、医師会というパンドラの箱を開けてまでの(好まざるも)、武雄市民病院の民間移譲の実現は、恐らく全国でも前例がないのではないでしょうか。


  ※=Bの横反転