矢掛町ふれあい音楽祭 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

矢掛町ふれあい音楽祭

 矢掛町合併60周年記念の矢掛町ふれあい音楽祭が昨日開催されました。

 やかげ文化センターのオープンを期に始まったこの音楽祭は今年17回となります。


 第1部の演奏や出演は次の通りです。

 やかげ少年少女吹奏楽団が名称変更した、

 やかげファミリーウィンズ、

 創設4年目の矢掛中学校の

 矢掛ブルーアローズジャズオーケストラ、

 やかげHONJINバンド、やかげ混声合唱団、

 ハンドベル演奏のクリンゲルYAKAGE、

 歓喜の歌 交響曲第九番です。

 

 第2部は指揮された萩原勇一さん構成、作曲、編曲の矢掛町組曲「やかげこころ和(な)ぐふるさと」です。

 3回目の披露となる今回は、エスパス管弦楽団によるオーケストラバージョンで行われました。

 3時間堪能させて貰いました。

 毎年、矢掛町が持ち進化している音楽力、文化力の集大成の発表会である、矢掛町ふれあい音楽祭は意義ある素晴らしい試みです。

 例えば、矢掛町歌「矢掛夢唄」を唄われた山岡治喜前矢掛町長は、「矢掛夢唄」や「矢掛の春」を、山本譲二さんに唄って貰ったいきさつを紹介しながら、矢掛町の文化力の高さについてこのように語られていました。

 「今年の夏、半世紀ぶりに復活した『矢掛小唄』の作詞は、西条八十で作曲は大村能章です。

 先般、山口県防府市で開かれた淡交会中国大会に出席した際(山岡前町長は淡交会井笠支部長)、たまたま大村能章の銅像に出会いました。

聞くと大村能章は、日本歌謡学院を創立し、『麦と兵隊』『同期の桜』などの作曲をされたことを知りました。

 『矢掛小唄』を、その当時、日本的大家である西条八十や大村能章に頼んだ人脈があったことが矢掛の文化力の高さであり、郷土の誇りです」


 お開きの後、やかげ町家交流館で祝賀会が開かれました。この音楽祭を主管する「フレンドミュージックやかげ」の顧問山岡美喜さんの軽妙でユーモア溢れる司会で楽しい一時を過ごしました。


 伝統を作るには、知恵と汗の大変なエネルギーと時間がかかります。伝統を継続するためにもエネルギーが必要です。

 矢掛町の持つ様々な伝統の力は、こうした先人の皆さんの努力の上に現在があります。

 そんなことを思い感じた1日でした。