龍門功さん突然のご逝去 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

龍門功さん突然のご逝去

 あのいつも“元気印”だった龍門功さんの、突然の訃報に接し本当にびっくりしました。昨日のエヴァホール岡山でのご葬儀は、大変な弔問者の数でした。

 龍門さんは、9ヵ月間でしたが、戦後2人目の土木部長になられ、県の公営企業管理者も務められていました。

 その当時高谷岡山市長に請われ、岡山市中央卸売市場の市場事業管理者に就任されました。取引高も漸減傾向にあり場内の店舗もクシの歯が抜けたように空店舗が目立つ中の活性化を求められたのです。

 龍門さんは持ち前のバイタリティとアイデアで次々と新機軸を打ち出し、市場改革に8年間チャレンジし、見るべき成果を挙げられました。

 私にもこんな思い出があります。

 3月末、新年度幹部人事発表の際、待望の土木部長に龍門さんの名前はありませんでした。

 個人的に激励会をして、その時送ったのが山本五十六さんの言葉を書いた色紙です。

 「言いたいこともあるだろう 泣きたいこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう これらをじっとこらえて行くのが男の修業である」

 龍門さんが、“男の涙”を流して喜ばれたのを今はなつかしく思い出します。

その後7月にめでたく土木部長に就任されたのです。


 「茶の湯の道で大切にされるのは一期一会の精神 祖父が設立した裏千家淡交会の事務所を継ぎ その世界に生きた父もまた 人とのご縁を何よりの宝と考えておりました。

 人を愛し そして 酒も愛した豪快な性格が幸いしたのでしょう 公務員として県や市の行政に携わる中でも多くの方との触れ合いを楽しんだ幾歳月 苦労さえ互いの絆を更に強めるきっかけと捉え 長きにわたり力を尽くしてまいりました」

 (龍門誠さんの「お礼の言葉」より)


 「豪快」という言葉が、龍門さんほどふさわしい人はいません。沢山の思い出を残して逝かれてしまった。

 龍門功さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。