長生きしたけりゃメタボが一番!
ドイツの肥満騒動を、日本でも我がこととして受けとめる必要があるのでしょうか。
週刊文春6月19日号の表題の特集が回答してくれています。
来年から、日本人の食事摂取基準が大きく変わります。
厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、1日の適切な食事量を改定します。これまでは、日本人の健康のための目安として、年齢・男女別に推奨する食事の量を「標準摂取カロリー」(例・成人男性では2300キロカロリー)で示してきました。
これを、BMIを基準に個々人が食事量を決める仕組みに転換します。
厚生省が目標とするBMIの範囲
年齢 目標とするBMI
18~49 18.5~24.9
50~69 20.0~24.9
70以上 21.5~24.9
BMI=ボディマス指数とは、体重を身長(メートル)の二乗で割ったものです。
BMIの計算式
BMI=体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
例えば、身長160㎝で体重64㎏の男性はBMIは25となります。
それに真向から異議を唱えるのは、灰本元(はじめ)日本ローカーボ食研究会理事長です。
「最近の大規模研究によると、日本人の中年男性ではBMI23~27で最も死亡リスクが低く、それ以外では上昇します。
65歳以上の老年者では、BMI20~30まで死亡リスクに差がなく、25~27くらいがもっとも低い。
女性はもう少し幅が広い。日本人の場合、どの年代であろうとBMI20以下の『やせ型』のほうに死亡リスクの上昇が顕著に見られます。充実した医療を受けられる日本のような先進国では、多少肥満のほうが長生きなのは間違いのないことです」
そう言えば、このコラムでも前に長寿者はこぶとりが多いという実証的研究を紹介したのを(2013年6月19日健康長寿の条件その2)思い出します。
いずれにしても肥満を気にしている人には朗報です。