エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル
日本を代表する音楽ホール、サントリーホールで開催された、エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタルを聴きに行きました。
エフゲニー・キーシンは、1971年モスクワ生まれで、世界を代表するピアニストです。
日本には、1986年の初演奏以来、何度も来演しているそうです。
「彼の天才性-この言葉は軽い意味で使っていない-を示す特徴が、すべて発揮された。
豊かに響きわたる音色、目も眩むような指使い、そして何より霊感的な気ままさ。
キーシンのピアニズムは強く人をひきつけ、その反応はなじみのあるフレーズにも非常に新鮮であるため、我々は一音一音に聴き入らずにいられない。
彼が読む詩に催眠術をかけられていた私は、綬徐楽章が終わると、座席の肘掛けを握りしめている自分に気づいた」
これはイギリスの「ザ・タイムス」の批評です。
音楽には門外漢の私にも、その“すごさ”は十二分に伝わってきました。
コンサートへ行くと隣で居眠りをするからと、同席を好まない妻の心配(?)を吹き飛ばす演奏でした。
いつまでものアンコールを求める観客の期待に応え、3曲もアンコール演奏をされました。
「芸術は長く人生は短し」という諺を思い出していました。