「小山鳴動して‥‥‥」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「小山鳴動して‥‥‥」

 いやはや、お恥しい限りです。

 「大山鳴動してねずみ一匹」という格言があります。

 今回の騒動に因んで、「小山鳴動して蟻一匹」という新しい格言を考えました。

 反省を込めた自嘲的表現として‥‥。


 自民党県議団では、3役(幹事長・政調会長・議員団長)と各期の代表合わせて15名で構成する「選挙区・定数問題検討委員会」を設置して2年に亘り協議してきました。その結果まとめたのが定数54案です。

 多数決では決めないという申し合わせの中で、ほぼ全員賛成という“総意”で決定した案です。

 その案を、最高議決機関である議員総会に図ったところ異論が出ました。2回議論しても結論がでなかったため、賛否のアンケートを取り多数決で決めることになりました。

 因みに、議員総会も多数決で決めないという伝統があります。私の記憶では、多数決で決定した例はほとんどなかったように思えます。こういう場合には、最終的には押し切って決めてきました。

 手続的にも問題がありますが、検討委員会案の他に、定数55案を図り、新聞にも報じられた通りの結果となりました。その結果とは、定数55案が23人、定数54案が13人、白票1人です。

 「無党派グループ」と称せられる、私達5人は無論54案に賛成しました。

 37人の議員の代表である15人の検討委員会の総意が、“いとも簡単に”(敢えてこう表現します)引っ繰り返るのは残念至極で驚きを禁じ得ません。

 と同時に、組織の一員として、その責任も痛感しています。

 政務活動の収支報告書に1円以上の領収書を添付する案も、議会運営委員会8人と正副議長の10人で構成する議会運営部会の“総意”で決めていました。

 (他の46都道府県はすでに全て1円以上で実施しており、岡山県だけ1万円以上)

 これも25人が反対ということで、(私達5人は賛成)この日の議員総会で否決されました。


 組織としての統率、統制が取れていません。

 “自己中心、自己都合、自己保身”を貫く“何でもあり集団”になっては大変です。

 そんな危惧すら持つのです‥‥‥。