「国民教育の父」
藤尾秀昭編集長が、生前直接インタビューもし大変影響を受けたと話されていた、森信三さんは「国民教育の父」と呼ばれていました。
森信三さんが説く、人間学の要諦「修身教授録」は、不朽の代表作です。
昭和15年から今日まで読み継がれてきたベストセラーで、「運命を創る『修身教授録』抄、10講」というダイジェスト版も出ています。
インタビューは、「現代の覚者」の中にまとめられています。
「現代日本の社会、家庭はもとより、政治・経済・教育の問題の山積するなか、人間の生き方のみならず日本の進むべき道につき、森信三先生の数々の名語録は、根源的な一大光明を示唆するものと確信しております」と編者の寺田一清さんが言う「森信三一日一語」に目を通すだけでも、示唆されるところ大です。(いずれも致知出版社から発刊されています)
深い洞察に敬服しますが、決して難しいものでなく、平易な含蓄のある語録です。
一語だけ紹介します。
しつけの三大原則
1.朝のあいさつをする子に――。
それは先ず親の方からさそい水を出す。
2.「ハイ」とはっきり返事のできる子に――。
それには母親が、
主人に呼ばれたら必ず「ハイ」と返事をすること。
3.席を立ったら必ずイスを入れ、
ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に――。