「給食で死ぬ!!」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「給食で死ぬ!!」

 今朝の山陽新聞に、給食週間(24~30日)にちなんで、県教委の企画で、「学校給食フェア」を県庁食堂で初めて開くとの記事が載っていました。是非試食しようと、早めに(限定50食なので)出かけました。

 今日のメニューは倉敷市です。

 たこ飯、にあいざい(煮干しや野菜の煮物)、具沢山のみそ汁、白桃ゼリー、牛乳です。

 驚きました。失礼ながら、思っていたよりはるかに美味しいのです。栄養もよく考えてあり、これなら心配ないなと思いました。

 試食したのには理由があります。

 森靖喜岡山県私学協会会長にいただいた、「給食で死ぬ!!」という本を最近読んでいたからです。

 著者は、長野県の元真田町教育長の大塚貢さんで、現在は教育・食育アドバイザーとして活躍中です。

 平成4年、廊下をバイクで走り抜ける生徒がいるようなとても荒れた1200人の大きな中学校の校長に赴任した時からの物語です。

 大塚校長は、学校給食を根本的に変え、授業改革、花作りと合まって、非行ゼロ、学力向上を達成した戦いの記録です。

 「今度の校長は疫病神だ」と言われながらも、断じてひるまず、5食全部米飯給食に変え、副食も肉中心から、魚や野菜たっぷりのものに変えました。

 生徒たちの成長、特に脳の成長にとっていかに学校給食やバランスのとれた栄養が重要か、いや決定的な影響を与えるか理解知らしめてくれる本です。