書籍年間ベストセラー
情報会社オリコンが今年の書籍年間ベストセラー(2012年11月19日~13年11月17日)を発表しています。
1位「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
(村上春樹著 98.5万部)
2位「医者に殺されない47の心得」
(近藤誠著 84.7万部)
3位「聞く力」 (阿川佐和子著 81.4万部)
4位「海賊と呼ばれた男上」 (百田尚樹著)
5位「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」
(中塚翠涛監修)
6位「とびだせどうぶつの森かんぺきガイドブック」
7位「ロスジェネの逆襲」 (池井戸潤著)
8位「海賊と呼ばれた男下」 (百田尚樹著)
9位「できる大人のモノの言い方大全」
10位「スタンフォードの自分を変える教室」
(ケリー・マクゴニガル著)
総合部門はこのような順位です。
5位、9位のような「ハウツー本」は何が当たるか分かりにくいものがありますが、あとはおおむねそうかなと思います。
小説の「海賊と呼ばれた男」は、石油王出光佐三を描いた渾身の力作ですし、「ロスジェネの逆襲」は、半沢直樹シリーズの文句なしに面白いエンターテインメント小説です。
最も理解とにくいのが1位です。
「大学2年生の7月から、翌年の1月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた」という書き出しから読書意欲をそそらず、書庫に入れたままでした。
1位となったとあって改めて読んでみました。
何とも面妖な読後感で、正直言って私にはその良さが全く分かりませんでした。
ノーベル文学賞に最も近い小説家といわれる村上春樹さんの人気が故にベストセラーナンバーワンになったのでしょうか。