「前へ! 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録」(その3) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「前へ! 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録」(その3)

 徳山局長は、1994年に「マルチメディア・クライシス」という著書を出されています。

 「モビリティ(交通)をめぐる日米欧の標準化戦争」と副題にあるように、モビリティをめぐるマルチメディアの国際標準化の予測と警鐘の先駆的な本です。

 その後1996年に、アメリカ合衆国連邦道路庁へ出向しITS(高度道路交通システム)を研究されました。

 その後、共著で1998年に「スマートウェイ 知能道路2001」を出版されました。


 私が、徳山局長に初めてお目にかかったのは、1997年頃だと記憶しています。

 当時、建設省(現在の国土交通省)の1階ホールには、自動運行装置を装備した乗用車の運転席の実物模型が展示してありました。

 ITSが世の話題になりかけたころです。

 県議会議員の先輩や仲間と一緒に、建設省でITSの勉強会をしました。

その時の講師が徳山日出男さんです。第一印象は並はずれて頭脳明晰なすごい人だなと思ったことです。

 ナビゲーションシステム、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)やVICS(道路交通情報通信システム)など、来るべきITS(高度道路交通システム)の将来を分かり易く説明して貰いました。

 しかし、イメージもわかず半ば以上チンプンカンプンの有様でした。

 その後、いただいた「スマートウェイ 知能道路2001」を読み、一般質問で石井知事に質問したのも、今では懐かしい思い出です。

 当時から、徳山さんは道路行政のエースで、将来道路局長間違いなしと言われていた逸材です。

 ある国会議員の筆頭秘書Kさんと3人で一献傾けながら懇親した時、聞いてみました。

 「激務の中、いつ本を書かれたのですか」

 「深夜、仕事が終わった後、書いていました」とサラリと答えられたのには驚きました。

 そんなよしみもある徳山さんが道路局長になられたこと心からお祝いを申し上げまた期待もしています。