45.5% | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

45.5%

 この45.5%は選挙の投票率ではありません。

 TBS系で22日午後9時から放送されたドラマ「半沢直樹」の最終回の視聴率(関西地区)が何と45.5%だったのです。

 ビデオリサーチが現在の方式で視聴率調査を始めた昭和55年以降、民放ドラマでは56年2月の「水戸黄門」の42.2%が最高でしたが、32年ぶりに更新しました。私も毎回楽しみましたが、実に痛快、爽快なドラマでした。

 その原因は何でしょうか。

 まず第1に、池井戸潤さんの原作、「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」の面白さです。

エンターテインメントに徹した池井戸作品は、ドラマ効果もあり200万部を超える大ヒットになったそうです。

 ドラマでは、主役の堺雅人さんや悪役の片岡愛之助さんや脇役陣の演技も光っていました。

 そして、「半沢は言った。基本は性善説。しかし、やられたら、倍返し――。それが半沢直樹の流儀だ」という、“半沢直樹の流儀の効果”です。

 自己中心流が謳歌し、あり余る自由がありながら、片方で閉塞感が充満しているような世相に風穴を開けるような清涼感をもたらしたこと。

 また、これでもかこれでもかと反日感情を煽り立ててくる中国や韓国へ対する倍返しを思い起こさせてくれたこと。

 うがった見方をすれば、こんな効果があったのも爆発的人気の背景かもしれません。