「絶望的な気持ち」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「絶望的な気持ち」

 平成25年度の全国学力テストで、静岡県は県内公立小学校6年の国語Aの成績が全国最下位でした。

 「絶望的な気持ちになった」川勝平太知事は、成績が悪かった100校の校長名を公表する意向を表明し、波紋を呼んでいます。

 文科省の実施要領では、都道府県が市町村別の成績を公表したり、市町村が学校別の成績を公表するのを禁止していますが、法的拘束力はありません。

 実際、秋田県や大阪府は市町村別の成績を、鳥取県と横浜市は学校別の成績を開示しています。

 川勝知事は教育長とのやり取りをマスコミに公開し、最終的には公表資料を受け取らない光景をテレビニュースが流していました。

 上手なやり方です。マスコミを活用して、危機感を煽っているのだろうと思います。

 調査では、教育委員会の8割が公表反対で保護者の7割が公表賛成だそうです。私は、少なくとも市町村別の成績は公表すべきだと考えています。

 現実的、効果的な対策は市町村別に対応してこそ、実が挙がると判断しているからです。