「興譲館原田常司記念球場」落成式
明け方の雨もあがり、待望の「興譲館原田常司記念球場」の落成式が行われました。
原田常司さんが、2億4千万円という巨費を寄贈して建設されたものです。
原田さんは、昭和23年野球部創設時の副主将を務め、OBとして長年に亘り野球部を支援してこられました。
「後輩のために専用球場を建設したいとの思いが実現し、こんなに嬉しいことはありません。
生徒数が減り、厳しくなる中、野球部だけでなく、興譲の将来のために何としても建設したいと考えてきました。
後一歩のところで勝てない田舎のチームではなく都会のチームになって欲しい。
もう一度甲子園に連れて行って下さい」
挨拶に立たれた原田さんの思いのこもった言葉が胸を打ちました。
専用球場は、両翼92メートル、中堅120メートル、内野は黒の火山灰を、外野は3ミリ以下の真砂土を入れた本格的なものです。
保護者が寄付したスコアボードも備えています。
記念招待試合は、鹿児島実業と玉野光南商校です。
興譲館は、秋に160周年を迎える中、学食も入った新校舎の建設、小松安弘記念寮の新築、原田常司記念球場の建設と一挙に設備が充実しました。
文武両道の学校として甦った興譲館は郷土の至宝です。
創設者の阪谷朗廬先生から、連綿と続いて来た興譲館ならではの“教育の灯”を絶対に消してはなりません。