「ひろしま菓子博2013」で入場拒否 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「ひろしま菓子博2013」で入場拒否

 「ひろしま菓子博2013」(第26回全国菓子大博覧会・広島)は、4月19日から5月12日の期間、広島県立総合体育館とその周辺(旧広島市民球場跡地)で開催されています。

 「全国菓子大博覧会は、お菓子の歴史と文化を後世に伝えるとともに、菓子業界、関連産業の振興と開催地域の活性化に役立てるため、ほぼ4年に1度、全国各地で開催されている日本最大のお菓子の祭典です」(パンフレット) 明治44年から始まった由緒ある(はずの)博覧会です。

 お菓子は大好きだし、博覧会の興味もあって楽しみにして、妻と一緒に今日の日程を組みました。

ところが、入場拒否にあってしまったというわけです。

 ことの顛末はこうです。

 会場に着いたのが17時5分です(平日の開場時間は10時~18時)。

 「最終入場は閉場時間の30分前です」とパンフレットに書いてあるにもかかわらず、すでに入場券売場は締まっているではありませんか。

入場ゲートにいる係員に聞くと、「入場券の発売は17時までです」の答え。

 「18時までなのにおかしいでしょう」と言うと、「そうなっています」と事務的でそっけない対応です。

 「岡山県からわざわざ来たのに、ひどい話だなあ」

「年を取ったら温厚に」をモットーにしていますから、「責任者と話したい」などと強硬策には出ません。

親切でない対応とはいえ、係員を責めても始まらないので、「本当に残念ね」と何度も言っていた妻とともに、止むなく引き返したというわけです。


 残念な気持ちで、駅に隣接する「シュラトン広島ホテル」の「雅庭」(みやびてい)という日本料理店へ行きました。落ち着いた温かい雰囲気で、料理の取り合わせも味も一流です。

 堪能していました。

 選べるようになっていたご飯は寿司を注文していたのに、間違えて炊き込みご飯を持ってきました。

 指摘すると、「まことに申し訳ございません、改めてお寿司をお持ちしますから」と女性職員は丁重そのものの応対。たきこみご飯を下げるのかと思いきや、「よろしかったら、召し上がって下さい」と言われるではありませんか。

 何か得をしたような気分にもなりましたが、それ以上に感心したのは、当意即妙の機転です。

 「おもてなしかくあり」の対応に、すっかり感じ入りました。


 お客の立場に立つか立たないか、お客を大切にするかどうかで、こうも違うのかと、好対照の経験をしました。

 帰りの新幹線車中、「また必ずおじゃましよう」と、心地よい満足感に浸っていました。