「強く生きたいと願う君へ」
古典ではありませんが、いつも傍らに置いて読み返す本があります。
親しい人にプレゼントして、大変喜ばれ感謝される本でもあります。
「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズ(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)や、「都道府県幸福度ランキング」で著名な坂本光司法政大学教授の「強く生きたいと願う君へ」という本です。
「強く生きるためには、もちろん『力』が必要です。しかし、それは他者を打ち負かす『力』ではありません。世のため人のために役に立つ『力』に他なりません。それこそが、本物の力なのです。そして、本当に強い人は『勝ち負け』とは関係のない生き方をしています。できるだけ多くの人を幸せにするにはどうすればいいかを考え、実践し続けているのです。
本当に強い人は、何があっても他者を責めません。そして、例外なく、どんなときでも弱者に優しい。
そうでない者は、たとえ一時『勝者』であっても、必ず滅びるのです。
それは、40年間にわたり、6600社の経営者、従業員の生き様を見てきた私がつかみ取った『ゆるぎない真実』です」
私の拙い経験からしても、これは企業に限らずあらゆる組織に当てはまる「ゆるぎない真実」だと断言してもよいと思います。
「自分さえよければよい」という考え方や行動が、ややもすれば世の中で幅をきかす今の時代には、そういう風潮に飲み込まれたり毒されない「ゆるぎない指標」が必要です。
坂本教授が説かれる「ゆるぎない指標」をもって行動すれば、それこそ強く、楽しく、ブレない生き方ができ、朱に交わって赤くなることもありません。
「勝ち負け」にこだわるのは空しいものです。
そんなことを改めて実感する1日もあります。