全滅から甦った上勝町(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

全滅から甦った上勝町(その1)

 昨年秋、女性達の活躍と友情を描く心温まる

感動の実話、「人生、いろどり」という映画

(吉行和子、富司純子、中尾ミエ出演)にもなった、

上勝町とは一体どんな町なのでしょうか。

 徳島駅からバスで約1時間、標高百メートルから

7百メートル、神山町の南隣りに位置します。

 山林面積88%、人口2千人(四国最少)、高齢化率

49%と最も典型的な過疎、高齢化の町なのです。

 こんな辺鄙な町に海外も含め、年間3百~

4百団体、3千人~4千人が視察に訪れます。

 この町に文字通りの“奇跡”を起こした人物が、

横石知二さん(現在、第三セクター株式会社いろどり

代表取締役)です。

 「葉っぱビジネスの仕掛け人」、

 「地域おこしのカリスマ」、

 「過疎の町に奇跡を起こした男」とも呼ばれます。

 しかし「どんなに表彰していただいても、どんなに

マスコミで持ち上げられても、『絶対天狗になったら

あかん』という、いましめの気持ちは自分の中に強く

持ち続けている。小さいときから、謙虚でいることの

大切さを父親から教え込まれた」と書かれています。

 こんな謙虚な人だからこそ、“超バカ者リーダー”と

して上勝町を甦らせることができたのだと思います。