明日へ向かって!(その3) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

明日へ向かって!(その3)

 自民党県議団には、政友会、県政会という拮抗する2つの派閥があります。
 この2派閥の存在が、“良くも悪しくも”自民党県議団の性格を決定づけてきました。
 “良くも悪しくも”といえば、功罪相半ばのようですが、古き良き時代はともかく、近年はその弊害が目立ってきたのです。
 ところで、派閥にはそれなりの役割と効用があります。
 ①人事の互助組織 ②選挙の互助組織 ③政策集団 ④仲良しクラブ
 弊害の最たるものが人事の互助組織の役割です。
 “コップの中の嵐”と揶揄されつつ、毎年5月の“春の陣”(議会人事、党人事)は、両派の“綱引き合戦”に現(うつつ)を抜かしてきたのです。
 天野幹事長は就任早々、自民党県議団全員で焼肉をつつきながらの懇親会を提案実行しました。
 “綱引き合戦”を弱める意識改革のきっかけとして大成功でした。
 それまでは、考えにくい行動だったからです。
 これが、昨春の人事改革につながっていくのです。
 今後特に、党役員人事では、年功序列にとらわれない“適材適所”で人選することが不可欠です。
 意識と仕組み両面で挙党一致体制を築ければ、弊害は薄まってくるでしょう。
 そのためには、まだまだ課題も沢山あります。
 政策、人事、選挙等々、改革をめぐる意識の温度差を縮め、公約数を出して行くのは簡単ではありません。
 将来を真摯に考える期の若い議員の間には、“不安”と“不信”と“不満”があるように思えます。
 その意味でも、党改革はまだ始まったばかりです。
 一定の成果は挙げつつありますが、安心することなく、またスピードもゆるめることなく、多面的、重層的、波状的に果敢に実行して行かねばなりません。
 派閥について言えば、派閥とは先に述べたように政治的利害に基づく結合であって、派閥がある方が有利な限り存続するであろうし、弊害が少なければ存続することに問題もありません。
 自民党政権が存亡の危機に瀕しているまさに今、私たちは地方から改革の狼煙(のろし)を上げることを求められています。
 「政治は政党のものではない。
 ましてや、政治家個々人のものではない。
 国家・国民のものである。
 党再生の途は厳しくつらいが、これを成し遂げ、国民の信頼に堪え、その負託に応えられる新しい体制を何としても創り上げる。
 国民とともに凛として希望に満ちた将来展望を切り拓いていかなければならない。
 自由民主党岡山県支部連合会は、その魁となる。
 必ず来る『明日のために!!』」
(「明日のために!!」より)