適法と違法 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

適法と違法

 適法とは法にかなっていることであり、反対語(対義語)は違法です。
 合法、非合法も国語辞書的には、同じ意味のようですが、ここでは適法、違法の用語とします。(法律学的には違うのかもしれません。)
 事の発端は、2月15日付日本経済新聞1面の記事です。
 見出しは、「岡山県・北海道『赤字隠し』貸付金処理で不適正会計」とあり、意識的に赤字隠しをしていたような印象を与えます。
 岡山県についていえば、岡山県が「おかやまの森整備公社」と「岡山県住宅供給公社」へ行っている「短期貸付」を問題視したものです。
 記事の中には“おだやかでない”表現もあり、読む人に岡山県が不正行為をしているかの、これまた印象を与えかねません。
 県はその日の内に、全県議会議員宛に財政課長名で「法に沿った適正なやり方である」旨の見解文をFAXで送りました。迅速で、それこそ適切な措置です。
 全国紙1面に載ったインパクトをおもんばかってのことでしょう。
 私が属する、16日の行財政改革・道州制等特別委員会でも問題になりました。
 私は申し上げました。
 「問題の本質は適法か違法かということです。このスキームは、白昼堂々と議会でも議論して決まったことです。好ましくないとか不適切とか、二重丸でOKでなくても違法でなければ適法と判断すればよいことです。
 制度は完璧ではありません。必ず悪用する人が出てきます。
 今回のケースは、制度を善用したもので、その動機においても何等問題はありません。」
 新聞社にも言論の自由があります。
 公正な報道を望みますが、これ位のことは間々あることです。
 大切なことは、慌てず騒がず、冷静沈着に今回の執行部のような行動を取ることです。