芝生の秘密(その2) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

芝生の秘密(その2)

 雑草の種子は目には見えませんし、風で運ばれてきます。
 従って、年によって雑草の生え方が違います。
 昨年は、1本1本抜くのが困難な小さな雑草があっという間に広がったのです。
 芝生専用の除草剤を散布したのですが、これが失敗作。
 散布した所は、除草剤が効きすぎ芝まで枯れてしまいました。
 その一帯は全部芝生をはがし、張り芝を買ってきて植え替えました。
 雑草対策は、除草剤は極力使わずに、根気よく手で抜くのが基本です。これにもコツがあります。雑草の種類に応じて道具を使い分けるのです。
 芝生の生育と雑草の繁殖には密接な関係があり、生育の悪い芝生には雑草がよく茂り、緻密につまった芝生にはあまり生えません。
 美しい芝生を保つためには、早め早めの除草を繰り返すことです。
 大変だろうと言われます。でも、これはこれで楽しい作業なのです。
 芝生が密生してどんどん生長してきたら、芝刈りです。
 私は、ガソリンエンジンのロータリー式の芝刈り機を使用しています。1週間に1度芝刈りが必要になってきたらしめたものです。刈り込むほど芝生はよくなります。
 時には、円形脱毛症のように枯れるブラウンバッチ病のような病気や、害虫のコガネムシ類の幼虫が大量発生することもあります。
 植物は、理にかなったやり方で、手を入れれば入れる程立派に育ちます。
 人間社会はこうはいきません。
 手をかけ、大事に育てることは必要条件ですが、十分条件ではありません。
 何とも難しいことです。