匂いと臭い | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

匂いと臭い

 匂いと臭いは、漢字で書くと違いますが、発音は同じです。
 意味はどのように違うのでしょうか。
 「匂い」とは、(そのものから漂ってきて)鼻で感じられる(よい)刺激。
 「臭い」とは、(腐った魚などから漂ってきて)鼻で感じられる(いやな)刺激。
 「かおり」は快い刺激についていうのに対し、「におい」は快、不快両方についていいます。
 そして、「匂い」は好ましい刺激、「臭い」は好ましくない刺激の場合と使い分けられることになります。
 従って、「香水の匂い」、「玉ねぎの腐った臭い」のように表記します。
 同じ発音でも、「いう」は、「言う」、「云う」、「謂う」と表記されますが、違いはほとんどありません。もっとも、「謂う」という表現はほとんど使われません。
 ところで、「言う」の類語となると「話す」、「語る」、「しゃべる」、「述べる」などがあります。
 その心は?
 「言う」は使用範囲が広く、他の語と違って単に音声を発するような場合にも使います。
 「話す」、「語る」、「述べる」は、ある程度まとまった内容を表す場合に用い、「しゃべる」は「話す」と重なりますが、軽い調子で口数多くという感じを含むことが多いとされます。
 日本語は実に多様です。
 たまには、このように辞書を片手に、“日本語の遊び”をしてみるのも楽しいものです。