感激と緊張 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

感激と緊張

 今日は、生涯忘れ得ぬ記念すべき日となりました。
 臨時会が始まる前から、何とはなしに緊張していました。
 何しろ落ち着かないのです。
 挨拶を頭の中で反芻しながら、“その時”を待っていました。
 
 ただ今行われました岡山県議会議長選挙において、当選の告知をいただきました。
 身に余る光栄であり、謹んでお受け致します。
 岡山県議会が開設されたのは、明治12年3月です。初代議長は私の地元後月郡の坂田丈平(じょうへい)議長であります。
 坂田議長から数えて106代目。地方自治法施行以来では60代目の議長となります。
 岡山県議会130年の歴史と伝統の重さをしかりと受けとめ、議長職に邁進してまいります。
 元より、岡山県行政は総合行政です。
 全般に亘り県民福祉の向上を図ることが大切なのはいうまでもありません。
 その中でも喫緊の課題は、100年に1度の経済危機を克服する、景気雇用対策です。
 そして、県政における最重要政策課題は教育の振興充実と中山間地域の振興でございます。
 “教育県おかやま”の復活を目指さなければなりません。
 この4月に政令指定都市となった岡山市と、岡山県のGDPの4割以上を生産している水島コンビナートを擁する倉敷市と、他の中山間地域の格差が広がらないことが大事であります。
 こうした政策課題に、議員の皆さんと一緒に、県民の期待と付託に応えるべく全力で取り組みます。
 明治維新成立の大勲功者、西郷隆盛公の思想は、「西郷南州翁遺訓」によって広く今に伝わっています。
 その思想を一言で端的に表現するなら、「敬天愛人」ではないでしょうか。
 天を敬うとは、人間として正しいことを貫くことであり、人を愛するとは、己の欲や私心をなくし、人を思いやる利他の心を持って生きるべしという教えであります。
 この西郷隆盛公の「敬天愛人」の精神を肝に銘じて、全身全霊で議長職を務める決意でございます。
 議員の皆さん、石井知事はじめ執行部の皆さん、報道関係者の皆さんのご指導、ご批正を心からお願い申し上げて、私のご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。
 感激と緊張により県議会議長の第一歩が始まりました。