補正予算にまつわる是是非非 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

補正予算にまつわる是是非非

 自民党県議団は、どんな重点要望をしたのかと問い合わせがありました。
 参考までに、全文を資料として掲載します。
 広島県は640億円、山口県は541億円、島根県でも454億円の補正予算を組みます。
 いずれも過去最大の規模です。
 予算規模の大小を競うものではありませんが、他県も同様でしょう。
 「平時」と「非常時」は根本的に違います。
 「非常時」には、非常時の考え方や行動をしなければなりません。
 例えば、台風が襲来して大災害が発生した時のことを想定すればよく分かります。
 最も大事なことは、最優先して、生命、身体、財産を保護し、救出することです。
 かかる費用を問題にする人はまずありません。
 「100年に1度の経済危機」は、「超大型台風」の通撃襲来と同じだとの共通認識を共有できないとすれば、誠に残念なことです。
 動員できる人員や資機材をどのように配備すれば最も有効かの議論はあっても、人員や資機材の投入が多すぎるのではないか、投入の結果かかる費用を問題にすることなどは考えられない議論です。
 私たち、自民党県議団の「重点要望」は、今回の補正予算を、“重点的に配分”して貰いたいと具体的な要望をしているものです。
 「是是非非主義」(よいことをよい、悪いことを悪いとする、公平無私な主義)で行きたいものです。

○参考資料
平成21年6月補正予算に係る重点要望
 県内の有効求人倍率が0.5倍台まで大幅に低下するなど、現下の極めて厳しい経済情勢を重く受け止められ、できるだけ広範な対策を補正予算に盛り込み、岡山県として最大限の対策を講じようとする石井知事の決断を高く評価し、また感謝しています。
 私共自由民主党岡山県支部といたしましては、この度の補正予算の提案に当たり、次の事項について特段のご配慮を賜りますようここに要望いたします。
 (1)極めて厳しい雇用環境に対応するため、国の補正予算に計上された雇用創出のための基金事業(3,000億円)を有効に活用するなど、岡山県としての雇用対策事業の積極的な実施をお願いします。
 (2)経済情勢の悪化を踏まえ、心身障害者・ひとり親家庭等における低所得者の医療費負担の軽減や、学校の授業料免除等の拡充を図るなど、必要な生活支援を実施していただくようお願いします。
 (3)こうした当面の緊急的な対策に加え、明るい将来につなげていくために、太陽光発電の新たな買取制度の創設に向けた国の動きを十分踏まえ、太陽光発電の普及促進のための事業を実施するなど、低炭素社会の創造に資する対策を積極的かつ集中的に講じていただくようお願いします。
 (4)子どもの教育環境の向上を図るため、学校の耐震補強や施設改修等を実施していただくようお願いします。
 (5)県民の安全で安心な生活を確保するために、新型インフルエンザ対策を優先的に講じられるとともに、高齢者向け介護拠点の整備に積極的に取り組んでいただく等、福祉・医療の充実をお願いします。
 (6)県財政も大変厳しい状況ではありますが、国の補正予算に計上された地域活性化・経済危機対策臨時交付金(1兆円)や地域活性化・公共投資臨時交付金(1.4兆円)等を有効に活用しながら、県民の安全・安心等の観点から、道路・橋梁の維持修繕や補助公共事業、単県公共事業などの公共事業も積極的に実施していただくとともに、実施に当たっては地元企業への優先発注や県内資材の優先使用のさらなる強化をお願いします。

平成21年6月5日
岡山県知事 石 井 正 弘 殿
                              自由民主党 岡山県支部連合会
                                 幹事長  天 野  学