県立新設中等教育学校(その2) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

県立新設中等教育学校(その2)

 小石川高等学校は、大正7年東京府立第5中学校として創設され、90年の歴史を持つ名門校です。
 立志(自ら志を立て)、開拓(自分が進む道を切り拓き)、創作(新しい文化を創り出す)の校是と英数教育を重視した「小石川教養主義」と言われる「教養教育」は現在まで脈々と受け継がれてきました。
 その教育理念のもとに創立された、小石川中等教育学校は育てたい生徒像を次のように掲げています。
○現状に満足せず、高い志を持ち自らの能力と個性を自ら開拓する生徒
○国際社会に生きる日本人として、豊かな教養と感性を身に付けた生徒
○自然科学など様々な場面・分野で活躍できるリーダーを目指す志の高い生徒
 このような教育理念、生徒像を実践するために教員は公募にしたそうです。
 校内見学で、各学年のクラスをかいま見ただけですが、伸び伸びと授業を受けているように思えました。
 当初は設立に反対だった多くのOBも、今は応援団になって貰っています。
 200校を超す都立高等学校でも女性校長は9人だけと聞きました。
 栗原校長の、先生と生徒と一体となってすばらしい学校を創って行くという毅然とした態度が印象的でした。
 “勇将の下に弱卒なし”のことわざを思い浮かべた視察でありました。