マレーシア訪問記(その5) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

マレーシア訪問記(その5)

 ローム・ワコー・エレクトロニクス社は、1400人の社員を擁する、コタバル市最大の企業です。
 蔵内馨常務をはじめ幹部や社員の暖かい出迎えを受けました。
 まず、ビデオを見ながら、会社概要について日本語が堪能な若い女性社員が説明してくれました。
 世界でも最新鋭の製造設備によって最先端の製品、ダイオードや発光ダイオードを製造し、日本をはじめ全世界へ輸出しています。
 事業規模も200億円を超えるといいます。
 実に清潔で整然とした工場で働く社員の礼儀正しさに、カルチャーショックを受けました。
 現在1400社を超える日本企業がマレーシアに進出しています。
 ローム・ワコーが進出したのは1987年で、そのはしりです。
 クアラルンプールに立地したものの、相次ぐ日本企業の進出による社員の転出に対応するため、一早くコタバル市への新たな進出を決断したのです。
 吉岡名誉会長は、このマレーシア訪問の直前8月1日に、「人生を語る 吉岡洋介回想録」を出版されました。
 昨秋、山陽新聞地方経済面に15回に亘って連載された「人生を語る」を基に、加筆してまとめられたものです。
 あとがきで吉岡名誉会長は、次のように書かれています。
 「(1)時代の変化に対応が出来たか
 (2)経験を積むことで感性を養うことが出来たか
 (3)人様に役立つことが出来たか
 (4)地域社会に貢献が出来たか
 このことを検証するために、そして自戒(誠心誠意人に接する)を込め、『人生を語る 吉岡洋介回想録』の出版を思い立ちました。」