マレーシア訪問記(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

マレーシア訪問記(その1)

 「世界広しと言えど、マレーシアほどユニークな立憲君主制をとっている国はない。
 すなわち、マレーシアを構成している13州の内9つの州に、名称はそれぞれ差異があるものの、州長たるスルタンなるものが存在する。この9人のスルタンが5年ごとに順次交代して国家元首たる国王になるという、世界にも例を見ない『民主的』な立憲君主制である。
 マレーシアという国は65%のマレー系を中心とした立憲君主国家(人口2660万人)でありながら、25%を占める華人(中国系)、10%弱を占める印人(インド系)、その他先住民を擁する多民族、多宗教、多言語の国である。
 各民族がそれぞれの文化伝統を互いに尊重しつつ、平和裏に暮らしているだけに、そのユニークさは更に増す。」
 堀江正彦マレーシア大使は、「文藝春秋」7月号に寄稿された随筆の中で、マレーシアの特徴をこのように端的に書かれています。
 訪問初日、その堀江大使に公邸での夕食会にご招待いただいたのです。
 石井知事、重森町村会長、村上JA岡山中央会会長、岩本JA組合長協議会会長と私の5人です。
 少々緊張して玄関を入りました。
 堀江大使は、「バティック」と呼ばれるフォーマルな民族衣装のシャツを着て、にこやかな表情で迎えていただきました。
 津山市出身で、気さくなお人柄も相まって、初対面とは思えない親しみを感じました。
 献立表もある本格的な懐石料理をご馳走になり、楽しい懇談会で