私ならこう考え、こう実行する(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

私ならこう考え、こう実行する(その1)

 政治家は評論家ではありません。
 「私ならこう考え、こう実行する」という視点が常に求められます。
 この視点で見ると、民主党政権の八ツ場ダム中止の決定には、大いなる疑問があります。
 余談ですが、八ツ場と書いて、「やんば」と読むのは何故でしょうか。
 地元の群馬県長野原町によると、この読み方はダム建設現場の小字名に由来して有力説が3説あるのだといいます。
 さて、民主党が、“金科玉条”のごとく主張してきたマニフェストには、「川辺川ダム、八ツ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す。」とあります。
 たった1行です。選挙対策ならまだしもこれで済みます。
 しかし、現実に政権を取ったらこれではいけません。
 「時代に合わない」のは何故か、その理由を説明しなければなりません。
 「説明責任」の言葉は、野党時代の民主党はことあるごとに、それこそ“金科玉条”として言い続けてきたことです。
 しかるに、前原国土交通大臣は就任と同時に、ほとんど理由らしい理由も説明せずに、中止を宣言しました。
 (民主党がマニフェストで国民に約束したことを理由に挙げているのは、全く理由になりません。)
 少なくとも、マニフェストに中止を載せた根拠をまず説明する責任があります。
 それだけでは不十分です。
 地元や第三者の意見も聞いて最終判断するのは当然です。
 八ツ場ダムを“無駄の象徴”として“初陣(ういじん)の血祭り”にあげたのは分からぬではありません。
 が、功を急ぎ過ぎています。
 私なら、最初に徹底的に説明責任を果たします。