宮中茶会余話(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

宮中茶会余話(その1)

 宮殿に入らせていただいたのは初めてです。
 都道府県会館から他の議長も一緒にバスで皇居へ向かいました。
 坂下門から中に入ると、日本建築の粋をこらしたと思える宮殿が目に入ってきます。
 北車寄せで降り、北溜と呼ばれる玄関を入り、階段を昇ると、控えの間の「長和殿 春秋の間」があります。
 春秋の間から、中庭を通して正面に見えるのが、「正殿 竹の間 松の間 梅の間」です。右手に「豊明殿」があり、左手は回廊となっています。
 中庭には降りることができます。
 大理石が張られており、「舞楽台」のある中央部は玉砂利が敷きつめられています。
 9時20分から30分、「舞楽」演奏を鑑賞しました。
 「萬歳楽(まんざいらく)」と「延喜楽(えんぎらく)」です。
 「萬歳楽」は「唐(618年~907年)の昔、聖王の治世に鳳凰が飛んで来て王の萬歳を祝福したと伝えられ、この曲は、その声を楽に、その姿を舞に写したものといわれています。
 古くから即位の礼をはじめ、慶賀の宴などに舞われてきました。
 中国系の舞で、四人の舞人が赤い上着の右肩をぬいで舞います。」
 「延喜楽」は、萬歳楽と対をなして奏される舞で、こちらは四人の舞人が緑の上着の右肩をぬいで舞います。
 雅楽の演奏で舞うこの「舞楽」はこういう時しか見られない貴重なものです。
 立派な装束に身をまとった舞人の舞は、あたかもスローモーションを見るがごとくのゆったり、ゆっくりした舞です。