10年度予算案決定(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

10年度予算案決定(その1)

 政府は25日の臨時閣議で、2010年度予算案を決定しました。
 一般会計総額は、前年比4.2%増の92兆2992億円で過去最大です。
 新規国債発行額は前年度より約11兆円多い、44兆3030億円でこれも過去最大、最悪です。
 鳩山首相は記者会見で語られています。
 「今回の予算を私は『命を守る予算』と呼びたい。
  予算をつくり上げるために3つの変革を行った。
  1つ目は、『コンクリートから人へ』という理念を貫いた。
  2つ目は、政治主導の徹底だ。
  3つ目は、予算編成プロセスの透明化だ。」
 「コンクリートから人へ」は、配慮のないキャッチフレーズだとコンクリート業界から
 強い反発を食らいました。
 社会保障費は10%も増えたのに、公共事業費は18.3%減と極端に減らしています。(与党の強い要請で新幹線だけは減らず)
 510万人の建設雇用に大変な影響を与えます。
 政治主導の徹底は、小沢主導の徹底と言い換えれば正解です。
 透明化は、事業仕分けの派手なショーが目くらましになっています。重要な最後のところは、不透明、不明朗でよく分かりませんでした。
 また、「財源確保のために消費税率などの引き上げを検討することはない」の質問には、「私は衆院選で4年間消費税の増税は行わないと国民に誓った。この4年間の間に消費税の増税を考えることは決してない。」と断定されています。
 絶対にマニフェストは実行するとの国民の約束は次々と破られてしまいました。
 今のままでいくと、「全国民の要望だ」(小沢幹事長)と、これも約束は反故(ほご)にされるだろうと思うのは、私だけではないでしょう。