鳩山首相のおはこ(十八番) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

鳩山首相のおはこ(十八番)

 おはこ(十八番)とは、最も得意な芸のことで、転じてその人のよくする動作・行為や口にする言葉、くせも言います。
 鳩山首相のおはことは何でしょうか。
 発言がぶれることです。
 鳩山首相は、かつて麻生前首相が首相当時その発言のぶれを厳しく批判していました。
 今やその御株を奪って余りあるものがあります。
 このことについて、毎日新聞の古賀攻記者が面白い分析をしています。(記者の目「ぶれ続ける発言 異常」毎日新聞12月2日)
 「鳩山由紀夫首相の発言が一向に安定しない。
 言葉がぶれるのは麻生太郎首相も同様だったが、両者の印象はかなり異なる。」
 麻生氏が強がりや側近への迎合で一貫しなかったと思われるのに対し、鳩山語の締まりのなさは国民への過度の『甘え』に由来しているように見えるからだ。
 左右に振れる心境を平然と、かつ軽々しく語る。
 政治的な甘えは無責任の裏返しであり、いずれ政権不信を生みだす温床となっていくことを、鳩山氏は厳しく認識すべきだ。」
 私は、鳩山首相のぶれの原因は、八方美人な姿勢や政治家として最も大切な決断力の欠如にあると考えています。
 古賀記者の見方も説得力があります。
 首相の発言は、一国の命運を左右しかねない程重みを持つこともあります。
 果たして、鳩山首相がぶれない政治家と言われる日が来るのでしょうか。