「世論調査」という名の怪物 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「世論調査」という名の怪物

 12月9日の新聞は、報道各社の世論調査の結果、とりわけ内閣支持率の急落を大きく報じました。
 各社世論調査の内閣支持率
        今回(12月) 前回(11月)
日経新聞    31.0%    48.0%
産経新聞    27.5%    44.6%
共同通信    25.5%    40.9%
朝日新聞    22.0%    37.0%
毎日新聞    21.0%    36.0%
読売新聞    20.9%    40.5%
 もう一つ特徴的だったのは、「どちらが首相にふさわしいか」の質問に、小沢一郎民主党代表が麻生太郎首相を初めて上回ったことです。(共同通信によると小沢34.5%《10.1%増》、麻生33.5%《17.5%減》で、上回ったのは各社共同じ)
 「発足直後は50%前後にあった内閣支持率がわずか2カ月半で『政権維持の危険水域』とされる30%を大きく割り込んでしまった。数字で見る限り、もはや政権末期といってもおかしくない。」と書かれる始末です。
 新聞、テレビのメディア各社の報道は、“世論調査政治”と言ってもよいのではないでしょうか。“怪物”が猛威を振るわんとしています。
 内閣の命運が内閣支持率によって決定的な影響を受けることが正しいことなのか。
 一方、こうした自民党にとって存亡の危機なのに、「我こそは正義なり」とばかりに、徒党を組んで、麻生首相を批判するのは、少なくとも建設的とは言えません。
 このような状況を、読者諸賢はいかに思われますか。