小宮山東京大学総長を囲む会 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

小宮山東京大学総長を囲む会

 岡山東大会のメンバー19名が集まり、小宮山宏東京大学総長ご夫妻を囲む夕食懇談会を開催しました。
 小宮山総長の奥様が津山市の出身(津山高等学校からお茶の水女子大学へ進学)のご縁で、津山市で講演をされたのです。
 その機会にということで、ホテルグランヴィア岡山で開きました。
 勿論、初めてのことです。
 小宮山総長は精悍な顔つきで、学者というより、大企業の経営者のような風貌でした。
 国立大学が独立法人化されたのが5年前です。
 4年近く前に総長に就任され(任期は来年3月までの4年間)、「世界一の大学を目指す」と、ダイナミックな大学改革に乗り出されたのです。
 その原典が、総長の決意表明である「アクションプラン」です。
 「『アクションプランの』キーワードは『自律分散協調系』と『知の構造化』。
 東京大学の自律分散的な研究活動を基盤としながら、協調のしかけによって知の構造化を推進し、新しい問題解決の道を社会に提示する。東京発の新しい『大学モデル』です。
 『まねをしない』、『全部やる』これが東京大学のアクション・プランです。
 膨大な情報や知識から、有用な知識やその関連を抽出し、人による知の創出、活用、価値化をいかに支援するかが、知の構造化の本質です。」(今日いただいた、東京大学広報誌「淡青」より引用)
 「自律分散協調系」や「知の構造化」は耳新しく、難しい言葉ですが、漠然と雰囲気は理解できます。
 小宮山総長は分かりやすく主張されています。
 「第28代東京大学総長としての最後の主張は『社会を引っ張る、行動する大学たれ』ということ、この言葉を、次期総長へのメッセージとして残したいと思います。」
 小宮山総長から、教育、研究両分野とも大きく変貌しつつある東京大学の姿を聞き、頼もしくも思いました。
 久し振りに、アカデミックな空気に浸った一時でした。