ロマンチック街道313 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

ロマンチック街道313

 ロマンチック街道313の提唱者、高橋孝一キングパーツ(株)社長は言う。
 「日本海から瀬戸内海へと中国山地を横断する一本道。
 広島県福山市から岡山県の山間部を通り、鳥取県倉吉市まで、全長200キロメートルの国道313号。
 名付けて『ロマンチック街道313』
 波静かな瀬戸内を代表する景勝地の鞆の浦、日本一の高さの備中松山城、中国地方随一の神庭の滝、露天風呂で有名な湯原温泉。西の軽井沢とよばれる蒜山高原、白壁土蔵群の残る倉吉市。
 いずれも中国地方を代表する歴史的景観と変化に富んだ自然が残る路線の町まち。
 数多くの団体が、様々なイベントを繰り広げるようになって、新たなる歴史街道が出来つつある。
 高速道路の時代だけに、逆に、在来線の楽しみが味わえる街道として、注目されている国道313号。
 これが『ロマンチック街道313』です。」
 「ロマンチック街道313 20周年記念式典」が福山市神辺文化会館で開かれました。
 高橋さんは、仕事で何度もドイツのロマンチック街道(350キロメートル)を訪れるうちに発想をあたためたとのことです。
 高橋さんの提唱を受け、福山、井原、高梁、真庭、倉吉の沿線5青年会議所が、ロマンチック街道連絡協議会を設立してこの運動が始まりました。
 平成元年設立以来、ロマンチックツーリング等のイベントを展開しながら20周年を迎えたのです。
 高橋さんは20年続いたことに感謝しながら、30年間やったら本物になるのではとおっしゃっていました。(ドイツロマンチック街道は70年)
 どういうわけか、来賓の政治家は私1人でした。
 「産業道、通勤通学道、観光道として利用されている道路は基盤と呼ばれるもっとも基本的な社会資本です。
 見方を変えれば、そのまちの顔だといってもよいのではないでしょうか。
 ロマンチック街道313はそのまちの顔である道路に文化を与える運動です。」と挨拶しました。
 高橋さんは、全国を見渡しても、こういう活動はほとんど例がなく、始めても続かないとも言われていました。
 道路が文化をつくり、その文化が歴史となる。
 30年、50年と本家のように、歴史を刻んで行くことを期待しています。