もう一つの甲子園 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

もう一つの甲子園

 第90回全国高校野球選手権大会で、岡山県代表の倉敷商業高校は3回戦で常葉学園菊川高校に9対11で惜敗しました。
 1回表に会心の攻撃で、鮮やかに5点を先取した時は、この試合は快勝だと思いました。
 あに図らんや、5回に7点取られて大逆転。
 誠に悔しい敗戦となりました。
 夏の甲子園野球は、高校スポーツの中でも突出したメジャーな存在です。
 マイナーとはいえ、“もう一つの甲子園”があります。
 それが、今年53回を数える、全国高校軟式野球選手権大会です。
 この大会に、東中国大会で優勝した、地元井原高校が初出場します。
 16チームで競うこの大会は、8月25日から明石公園野球場、高砂市野球場で開催されます。
 井原高校は26日に東海代表の中京高校と対戦します。
 昨年、日本一になった新見高校にあやかっての健闘を期待しています。
 先日、原田直樹校長が報告に来られました。
 岡山県の高校駅伝部長も務められているスポーツマンの原田校長は、軟式野球もやっていたとのこと。
 毎試合、克明につけているスコアブックを持参して意気込みを語られていました。
 「文武両道が目標です。新体操に続いて、全国大会出場で学校は盛り上がっています。私たちは武田信玄の『風林火山』を旗印に戦おうと選手に言っています。」
 武田信玄は、合戦の心得を、中国の兵法書「孫子」に学んだといいます。
 織旗に染め抜いた「風林火山」の四文字もそうでした。
 「風林火山」とは ― 。
 「兵は詐(さ)を以って立ち、利を以って動き、分合を以って変を為す者なり。
 故に、その疾(はや)きこと風の如く
 その徐(ゆるやか)なること林の如く
 侵掠すること火の如く
 動かざること山の如し」
 (戦いは、敵を欺くことを根本とし、勝利を求めて行動し、軍を自在に分散集合し変化させて敵を惑わすものだ。だから戦いにあたっては、軍の進み退くことは風のように速く、ゆるやかに進むときの隊列は林のように整然と、敵地を侵略し奪い取るときには火のように激しく、守りを固くするときは、山のようにどっしりと不動の姿勢をとる。)
(「心に響く今日の名言」 真島一男著より引用)
 「切磋琢磨」もモットーとする由。
 「切磋琢磨」と「風林火山」で頂点をめざせ!!