「知事が日本をダメにする!」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「知事が日本をダメにする!」

 何やら物騒な表題です。私がこう言っているのではありません。
 発刊されたばかりの月刊誌「VOICE」(PHP研究所)6月号の特集記事のタイトルです。
 その中で「47都道府県知事 ワーストランキング」なる知事の採点があります。
 「従来、国の制度に則って政策を遂行するかぎりでは、知事は調整能力に優れた管理者であればよかった。しかしこれからは、経営能力をもつ者がトップに立たなければ、地域発展はありえない。新しい国のかたちとして道州制の検討が本格化するなかで、その時代を担うふさわしい知事のあるべき姿を見据えておくことは有益であろう。」との趣旨で「地域経営研究会」が次の5つの基準で評価したものです。
評価方法
①人間力
 リーダーとして人望を集め、組織全体を動かす力
②構想力
 国家観・大局観をもって、将来ビジョンを描く力
③決断力
 強い決意とスピード感をもって、判断し行動する力
④経営力
 入るを量り出ずるを制して、地域経済を活性化する力
⑤発信力
 掲げたビジョンを内外に広め、浸透させる力
 各々について5点満点で評価しています。
5点・・・とくに大きなプラス実績あり
4点・・・言動にプラス評価あり
3点・・・目立ったプラス・マイナスなし
2点・・・言動にマイナス評価あり
1点・・・とくに大きなマイナス実績あり
 さて、わが石井正弘岡山県知事の評価を見てみましょう。
①人間力 3点
 建設省出身=ハコモノ志向と思われがちだが、ソフトを含めて幅広い分野に目配りしながら県政を進めてきた。
②構想力 4点
 早くから道州制導入を提唱し、全国知事会でも検討の中心的役割を担っている。
③決断力 4点
 「おかやま情報ハイウェイ」の構築に積極的に取り組み、全国屈指のIT環境を整備した。
④経営力 3点
 「おかやまの元気づくり戦略」を掲げ、最近では協働を県政推進の核に据えて浸透を図っている。
⑤発信力 4点
 「晴れの国」をキャッチフレーズに、あの手この手を繰り出して岡山県を売っている。
総合 18点
 明るいキャラクターで県民各層の支持も厚いが、国との折衝では、もっと強面でもよいのでは。
 このように、1人1人の知事について評点とコメントがなされています。
 そこで気になるのはランキングです。
 石井知事はベストから3番目のグループにランキングされています。
 トップはAAA(20点)の福岡県の麻生渡知事、2番目のAA(19点)は、宮崎県の東国原英夫知事、埼玉県の上田清司知事、宮城県の村井嘉浩知事、愛知県の神田真秋知事です。
 3番手のA(18点)は石井知事はじめ5人です。
 以下BBB(17点)・・・・・とワーストのD(11点)まで10段階評価しています。
 ワーストは? これはもう、県議会から2回も辞職決議をつきつけられても、なおもその地位に執着している広島県の藤田雄山知事です。誰しも異論のないところです。
 ちなみに、石原慎太郎東京都知事は意外に低く、C(12点)評価です。
 時の人、橋下徹大阪府知事は、B(15点)評価となっています。就任間もない時であり本当の評価はこれからでしょう。
 岡山県民は、石井知事の評価をどのように受けとめられるでしょうか。
 高いと思うか、妥当か、低いと思うか。
 私はどう思うかと聞かれそうです。
 ここではあえて、コメントせずにおきます。