政治家の流行語 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

政治家の流行語

 福田首相と小沢民主党代表との党首討論のニュースを見ながら、ふと頭に浮かんだ言葉があります。
 “流行語大賞”
 そして、それから連想したのが、戦後の首相が発した流行語にはどういうのがあったかなということです。
 今、思いつくままに並べてみます。
 吉田茂    バカヤロー(解散)
 池田勇人  貧乏人は麦を食え 私はウソは申しません 所得倍増 
 佐藤栄作  栄ちゃんと呼ばれたい
 田中角栄  日本列島改造論 よっしゃよっしゃ
 福田赳夫  昭和元禄 狂乱物価 天の声にもたまには変な声もある
 大平正芳  アーウー
 中曽根康弘 戦後政治の総決算
 森喜朗    神の国
 小泉純一郎 抵抗勢力 骨太の方針 感動した! 米百俵
 安部晋三  美しい国 再チャレンジ しっかりと
 こうして並べて見ると、それぞれに“キャラが立っている”ではありませんか。
 ちなみに、“キャラが立つ”という言葉を有名にしたのは麻生太郎氏です。
 安部首相突然の辞任後の自民党総裁選挙で、麻生氏が、「私は非常にキャラが立ちすぎているが、福田氏はあまりそうじゃない。」と発言したことです。
 “キャラが立つ”とは、もともと漫画業界で使われだした表現だといいます。
 印象的な性格造形で登場人物の個性を際立たせるというような意味だそうです。
 お笑い業界でも使用されるようになって、次第に一般にも浸透してきました。
 いかにも、“漫画オタク”と呼ばれる麻生氏らしい表現の仕方です。
 話しを元に戻すと、何故“流行語大賞”という言葉が頭に浮かんだかというと福田首相の発言です。
 「かわいそうなくらい苦労しているんですよ。」
 東国原知事の「どげんかせんといかん」のようなプラスインパクトはないかもしれませんが、反面教師として注目に値する発言ではないでしょうか。
 “流行語小賞”くらい差し上げたい思いです。
 (勿も、かわいそうなのは、首相じゃなくて国民の方だろうと矢が飛んで来そうです。)
 乗りついでに、キャラ分析が得意だと自ら言われている、精神科医斉藤環氏による福田首相のキャラ分析を紹介しておきます。
 「福田総理は“ツンデレ執事”キャラである。ツンデレとは、アニメや漫画、ゲームなどに登場するキャラクター属性の一つである。さまざまな定義や解釈があるが、ここはあえて私の解釈を記しておこう。表面的には冷淡でキツい性格(=ツン)の美少女が、ふとしたはずみに好意的感情を垣間見せる(=デレ)ような場合、そのギャップが独特の魅力をもたらす。このような二重性をもったキャラクター造形を称して“ツンデレ”と呼ぶのだ。
 福田総理は、基本的には黒子志向の人である。表向きはクールでありながら、人間くささを垣間見せる低姿勢の黒子。」
 とまあ、好意的なキャラ分析をされています。
 皆様はどう思われるでしょうか。