禁酒と断酒 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

禁酒と断酒

 禁酒と断酒とはどう違うのでしょうか。
 日本で一番売れているといわれる三省堂の新明解国語辞典によると、
禁酒・・・・・いつも酒を飲んでいた人が、飲むのをやめること。
断酒・・・・・飲酒の習慣をきっぱりとやめること。
 これでは違いがよく分かりません。私なりに勝手に解釈を加えてみます。
 禁酒とは、酒を飲む人が自発的に、健康の理由などにより、一定期間酒をやめること。断酒とは、アルコール依存症のように、毎日飲酒の習慣のある人が、他人の力も借りて、きっぱりと酒を断つこと。ですから、アルコール依存症を救う会は、断酒会という名前をつけられています。
酒は百薬の長と言われます。しかし、これも程度問題で過ぎたるは及ばざるよりはるかに悪しとなります。
 私は、昨年の7月8日を期して、きっぱりと酒をやめました。やめるのは、自発的に決断しました。今後一切飲まないという意味では、断酒といった方がよいかもしれません。
 選挙の前はいつも4~5ヶ月間、ベストコンディションで挨拶廻りをするため、期間を決めて禁酒していました。当選が決まった日に解禁して飲む酒は、実においしいものです。
 何故やめたのか、あるいはどうしてやめられたのか、とよく聞かれます。何故やめたのかというと、自分の思っているイメージで酒を飲むことができなくなったことがあります。酒の美学といえばオーバーですが、酒は飲んでも飲まれてはならない鉄則が、若干くずれだしたのです。
 どうしてやめられたのかということですが、ある一定の期間やめるのは我慢です。けれども、我慢ではこれから先ずっとやめることはできません。酒と縁のない人生をあれこれと想像をめぐらし、それも楽しい人生ではないかと思えた時、以外とすんなりやめることができました。もっとも7月8日という日付については、切実な事情がありました。
 「やりにくい」とか「迷惑だ」との声をものともせず、無事ノーアルコールディを続けています。
 ドクターストップだと誰でもやめざるを得ません。健康な時に、転ばぬ先の杖で決断したことに、多少の自負もあります。一番喜んでくれたのは家族です。長女からは、誕生日祝いなどのたびに、「健康に気をつけて、お酒を飲み過ぎないように」とのメッセージを貰っていました。
 お酒は飲まないでも、お付き合いはいくらでもしますので、よろしくお願いします。