予測と予想 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

予測と予想

 昨日の原稿を書きながら、「予測」と「予想」とどう違うのか気になりました。
 こういうときに便利がよいのが、「類語使い分け辞典」(小学館)です。
 「予測」は、物事の成り行き・結果や今後生じそうな状況・事態について、何らかの客観的な根拠により前もって推測することをいいます。
 「予想」は、物事の成り行きや結果について、こうなるだろうと前もって見当をつけることです。
 「予想」が自分と直接関係のないことにも広く使われるのに対し、「予測」はそれぞれにどう対処するかということと関わって今後起こりうることを推測する感じが強いと解説しています。
 ついでに言えば、「予期」は、何かが起こることを前もって期待したり覚悟したりすること。「予見」は、事が起こる以前にそれを見通すことで、はっきり知る意が強いということです。
 具体例を言えば、「競馬の予想が当たる」のように、観客の立場から試合やレースの勝者などを当てるという場合は、「予想」以外は使いにくいのです。
 「大地震の予測は難しい」のように、科学的な根拠に立つ場合は、「予測」が最適となります。
 毎日原稿を書いていると言葉使いや意味に多少は敏感になったり、気になったりするのかもしれません。