財団法人東京富士美術館 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

財団法人東京富士美術館

 池田大作創価学会名誉会長が1983年に創立された東京富士美術館を訪ねました。
 きっかけは、岡山県立美術館で開催された「ハプスブルク帝国の栄光 華麗なるオーストリア大宮殿展」(1月26日~2月21日)です。
 来館者数は11万8千人を超え、しかも1日平均入場者数は新記録を樹立して大成功裡に閉会となりました。
 実は、この特別展を企画したのが東京富士美術館なのです。
 2月22日、創価学会岡山の稲田健三副会長とともに東京富士美術館の金子朗事務局長がお礼に議長室にお見えになりました。
 お誘いを受け、近いうちにおじゃましますと約束していたのです。
 東京富士美術館は、創価大学に隣接して八王子市にあります。
 4千本以上あるという桜はまだ2~3分咲きでしたがすばらしい環境です。
 向かう車中、快晴の中くっきりと浮かび上がった富士山の威容が印象的でした。
 金子事務局長と白根敏昭学芸部担当部長ににこやかにお出迎えいただき、しばらく歓談した後、白根部長のご案内で1時間半館内をゆっくり鑑賞しました。
 2008年にオープンした新館常設展示室は、西洋絵画のコレクションを中心にして、彫刻、写真、宝石などルネッサンス以降の名品、逸品が展示してあります。
 8室ある展示室も、それぞれ壁の色や照明が異なり、全体的な調和がとれています。
 本館は、日本、東洋の絵画、陶磁器、武具、刀剣などの美術品を展示しています。
 白根部長が、「私はいつも、最も印象に残った作品を1点心にとめておいて下さいとアドバイスしています。」と語られました。
 不思議なことに、そんな思いで作品を鑑賞すると少し見方が違ってきます。
 私の1点は、「シルクのソファー」です。
 ミケーレ・ゴルディジャーニの作品で、シルクのソファーに座った少女の目をみながら歩くと、右に行っても左に行ってもずっと私の目を見ているように感じるのです。
 掛け値なしに、展示作品も展示の仕方も1級品で、さわやかな感動を与えてくれます。
 機会があれば、是非鑑賞されることをおすすめします。