知好楽 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

知好楽

 「子曰く、これを知る者は、これを好む者に如(し)かず。
 これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」
 論語の中で好きな言葉の一つです。
 渋沢栄一は、その著書「論語の読み方」の中で次のように書かれています。
 「これは、言葉どおりの意味で『知っているということは好むということに及ばず、好むということは楽しむということに及ばない』ということだ。
 『好きこそ物の上手なれ』というのがあるが、まさにそのとおりである。
 人も道を好むようになり、さらに楽しむレベルに達することができれば、道を実際に行ないうるようになるものである。
 つまり好むだけでは、もし中途で困難に遭遇すれば、その苦痛に耐えられなくなって、中止してしまうおそれがある。
 それが、心から道を楽しむ者ならば、どんな困難に遭遇しても挫折せず、どんな苦痛も苦痛とせず、敢然として道に進み、道を実行していけるものである。」
 1年間この言葉を念頭に置いて議長職を務めていました。
 心から道を楽しむ境地には、まだまだ及びません。
 それでも、好むより楽しむ方が更に充実感があることは実感しました。
 楽しみながら行動すると、不思議とよい結果が生まれるのです。