「渡る世間は鬼ばかり」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「渡る世間は鬼ばかり」

 現在、橋田壽賀子さん脚本の人気ドラマ、「渡る世間は鬼ばかり」が最終シリーズと銘打って放送されています。
 平成5年から始まったこのシリーズ、どこにでもある人間関係の機微をドラマ化したのが受けてきたのでしょう。
 「渡る世間に鬼はなし」の格言をもじったものなのに、これほどまでにヒットすると、「渡る世間は鬼ばかり」の方が格言だと思えてしまう程です。
 このタイトルの由来について、橋田壽賀子さんは次のように書いています。
 「渡る世間は鬼ばかり」というタイトルについて聞かれることがよくあります。
 実はこれは反語で、自分の心の中に鬼がいるから、周りの人が全部鬼に見えてしまうことを意味しています。
 こころに鬼がいなければ、世間に鬼はいないのですから。
 では、どうすれば鬼を飼わないでいられるか。
 方法はいろいろありますが、相手の気持ちに立てる想像力を持つこと。
 辛い情況に人が立っている場合は、なぐさめの言葉や同情は不要です。
 
 こういう人ばかりですと、それこそ「渡る世間に鬼はなし」となります。
 残念ながら、そうでないのが世の常です。