「鳴かぬなら‥‥」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「鳴かぬなら‥‥」

 織田信長は「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
 豊臣秀吉は「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」
 徳川家康は「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」
 3人の天下人なら、鳴かないホトトギスを目の前にしてどうするか、という題目で、それぞれの性格をよく表したたとえ話であります。
 出典は江戸時代後期の平戸第9代藩主松浦静山が書いた「甲子夜話」(かっしやわ)です。
 「夜話のとき或人の云ける」とあるように、宴会か何かで作者が聞いた話のようです。
 「このあとに2首を添う」と付け加えているのです。
 「鳴かぬなら鳥屋へやれよホトトギス」
 「鳴かぬなら貰っておけよホトトギス」
 後に、俳人種田山頭火はこう書いています。
 「鳴かぬなら鳴かなくてよいホトトギス」
 そこで私も一句。
 「鳴かぬなら相手にするなホトトギス」
 ※(「やってみせ‥‥」 「鳴かぬなら‥‥」は、
   山口智司著「名言の正体」 学研新書を参考にしました)