井原市の地域医療の現実は?
7月に赴任された井原市民病院の山田信行院長に話を聞く機会を持ちました。
秘密でも何でもない統計数字から井原市地域医療のお寒い現状が浮かび上がって来ます。
数字は正直です。
まず、人口10万人当たりの医療施設従事医師数。
岡山県全体では259人。
全国は213人ですから全国的に見ると岡山県は水準は高いのが分かります。
では井原市はというと、何と93人で、新見市の84人に次ぐ低さです。
笠岡市156人、高梁市170人、真庭市157人、美作市103人、津山市237人、備前市125人、倉敷市304人、岡山市354人、福山市196人となっています。
ちなみに、井原市の医師数は41人で、その内井原市民病院は9人です。
つぎに、人口10万人当たりの一般病床数、療養病床数はどうなっているでしょうか。
井原市 一般病床数494 療養病床数292 合計786
笠岡市 一般病床数662 療養病床数140 合計802
矢掛町 一般病床数378 療養病床数715 合計1093
高梁市 一般病床数921 療養病床数592 合計1513
倉敷市 一般病床数1094 療養病床数287 合計1381
福山市 一般病床数694 療養病床数273 合計967
井原市民の患者受療動向を見ると入院は、井原市民病院24%、
美星国保診療所2%、井原市内のその他の医療機関18%で井原市外が56%です。
外来は、井原市民病院29%、
美星国保診療所8%、井原市内のその他医療機関29%で井原市外が34%です。
井原市内は入院で4割強、外来で6割余りにとどまっています。
井原市外にいかに頼っているかということと、市内では井原市民病院が地域医療の当然のことながら中核となっていることが分かります。
井原地区消防組合(井原市・矢掛町)の救急搬送件数はどうでしょうか。
井原市民病院23%、井原市民病院以外の救急告示病院(井原市内)34%、
その他の管内病院(矢掛町)7%、管外病院36%。
夜間救急だけでみると、井原市民病院19%、
井原市民病院以外の救急告示病院39%、管外病院37%となります。
本来中核的役割を果たすべき井原市民病院が余り役に立っていない(特に夜間救急)ことが歴然としています。
山田院長は、「このままでは、井原市の地域医療が崩壊してしまうかもしれない危機的な状況にあることをまず認識して欲しい。」と強く訴えられています。
誰が一番認識すべきかは、言うまでもありません。
重大疾患や困った時は福山や倉敷があるというのが盲点になっています。
早急に、地域医療の立て直し対策・政策を立案し実行しないと大変なことになります。
秘密でも何でもない統計数字から井原市地域医療のお寒い現状が浮かび上がって来ます。
数字は正直です。
まず、人口10万人当たりの医療施設従事医師数。
岡山県全体では259人。
全国は213人ですから全国的に見ると岡山県は水準は高いのが分かります。
では井原市はというと、何と93人で、新見市の84人に次ぐ低さです。
笠岡市156人、高梁市170人、真庭市157人、美作市103人、津山市237人、備前市125人、倉敷市304人、岡山市354人、福山市196人となっています。
ちなみに、井原市の医師数は41人で、その内井原市民病院は9人です。
つぎに、人口10万人当たりの一般病床数、療養病床数はどうなっているでしょうか。
井原市 一般病床数494 療養病床数292 合計786
笠岡市 一般病床数662 療養病床数140 合計802
矢掛町 一般病床数378 療養病床数715 合計1093
高梁市 一般病床数921 療養病床数592 合計1513
倉敷市 一般病床数1094 療養病床数287 合計1381
福山市 一般病床数694 療養病床数273 合計967
井原市民の患者受療動向を見ると入院は、井原市民病院24%、
美星国保診療所2%、井原市内のその他の医療機関18%で井原市外が56%です。
外来は、井原市民病院29%、
美星国保診療所8%、井原市内のその他医療機関29%で井原市外が34%です。
井原市内は入院で4割強、外来で6割余りにとどまっています。
井原市外にいかに頼っているかということと、市内では井原市民病院が地域医療の当然のことながら中核となっていることが分かります。
井原地区消防組合(井原市・矢掛町)の救急搬送件数はどうでしょうか。
井原市民病院23%、井原市民病院以外の救急告示病院(井原市内)34%、
その他の管内病院(矢掛町)7%、管外病院36%。
夜間救急だけでみると、井原市民病院19%、
井原市民病院以外の救急告示病院39%、管外病院37%となります。
本来中核的役割を果たすべき井原市民病院が余り役に立っていない(特に夜間救急)ことが歴然としています。
山田院長は、「このままでは、井原市の地域医療が崩壊してしまうかもしれない危機的な状況にあることをまず認識して欲しい。」と強く訴えられています。
誰が一番認識すべきかは、言うまでもありません。
重大疾患や困った時は福山や倉敷があるというのが盲点になっています。
早急に、地域医療の立て直し対策・政策を立案し実行しないと大変なことになります。