「84歳! クジラ丘だんらん一番地に住んでおります」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「84歳! クジラ丘だんらん一番地に住んでおります」

 鯨岡兵輔さんの話が続いて恐縮です。もう一度だけ取り上げます。
 表題は、鯨岡さんが亡くなられる2年前、84歳の誕生日に出版された本の書名です。これは鯨岡さんの文章を語録としてまとめられたものです。
 84年間生き抜いて来られた老政治家の経験と知恵が凝縮されています。
 “燻(いぶ)し銀”のような渋くて味わいのある魅力があります。
 特に印象に残った語録を紹介します。
 
 「心きよければ夢また清し」
 「まぬがれて恥なし」
 「目的のために手段を選ぶ」
 「心は植物に似ている 光と温かさですこやかに生長しやがて花開く」
 「真面目に素直にやるしかない」
 「勘違いしてはいけない他人様のお世話にならずに生きていけることはないのである」
 「友人は財産である」
 「やさしい心 つましい生活 それが人の幸せ」
 「花が咲くから実がなる」
 「名こそ惜しけれ」
 「民主主義は国人が主人公の政治」
 「建物が大きいほど基礎はよりしっかりつくらねばならない
  政治の倫理もこういう意味での基礎なのである」
 「人は忘れることで生きられる しかし忘れてはいけないことがある」
 「『ありがとう』を言う必要が少なくなった社会は
  便利になった反面『情』を失ったのである」
 「書くこと 読むこと しゃべること」
 「目は二つ 耳も二つ 口は一つ」
 「絆ほど深い縁はない 絆なくして世の中は成立しない」
 「幸せな声は一家だんらんから聴こえてくる」
 「三つの訓(おしえ)」
 1 自分が間違ったと気づいたら潔く謝る
 1 解らないことは誰にでも聞け。聞いて教えられることを恥と思うな
 1 1つでも年上の人は誰彼なく目上の者として敬え